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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈François Couperine: L'art de toucher le clavecin
◈Louis Marchand: Livre Premier
◈Louis Marchand: Livre Second
◈Louis Marchand: La Venitienne
◈Louis Marchand: Badine
◈Louis Marchand: Gavotte
Aline d'Ambricourt (Cemb)
(Rec. June 2002)



フランソワ・クープラン(François Couperin, 1668-1733)とルイ・マルシャン(Louis Marchand, 1669-1732)は、フランス・バロック音楽を代表する鍵盤楽器奏者でした。
本CDでは、F.クープランの『クラヴサン奏法論』(1717年刊)に掲載されている実例と、現存するマルシャンのクラヴサン作品を全曲詰め込んでいます。しかし、それだけ詰め込んでも演奏時間は45分程度です。
ちなみに、クラヴサンというのは、イタリア語でいうチェンバロであり、英語で言うところのハープシコードのことです。
マルシャンが残したクラヴサン作品は、まとまったものとして、1702年に発表された2曲の組曲のみが知られています。本CDでは、その2曲の組曲を網羅すると共に、ヴェネチア風と題された、1707年ごろの小品と、《おふざけ》(Badine)という小品とガヴォットが収録されています。

フランスのバロック音楽は、厳格なカノンやフーガよりも、雄弁な旋律線とその伴奏という形が一般的です。
いわゆるホモフォニー音楽なわけですが、マルシャンやF.クープランの頃は、まだアルベルティ・バスは普及していませんでした。なので、アルペジオで和音を鳴らしたり、主旋律に追随して合いの手を入れたりと、あの手この手で主旋律をサポートしています。また、装飾音を即興的に盛り込んで演奏するため、本CDに収録された音楽の演奏難易度はかなり高くなります。特にマルシャンの音楽は、非常に入り組んだ装飾音が施されており、それらを正確に弾きこなす技術とセンスが大きく問われます。
演奏しているアリーヌ・ダンブリクー(Aline d'Ambricourt, 1967-)はフランスのチェンバリストで、フランス・バロック音楽演奏の大家であるクリストフ・ルセの弟子です。変幻自在な音の装飾を楽しんでいるようでもあり、音楽の流れを破綻させずに、テンポを自由に伸縮させている点に、ダンブリクーのセンスのよさを感じます。
なお、タンブリクーが使用しているチェンバロは、CDの表記によると、リュッカースからエムシュ以降のモデルを使っているとのことなので、18世紀初頭くらいに作られたチェンバロの復元楽器を使っていると思われます。
仄かに甘みのある音色が心地よく、聴き栄えがします。

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