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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Camille Saint Saëns: Oratorio de Noël, op.12
Anna Maria Friman (S)
Aleksandra Lustig (Ms)
Patricia Wagner (A)
Andreas Wagner (T)
Tobias Schabel (Bs)
Bachchor Stuttgart
Bachorchester Stuttgart / Jörg-Hannes Hahn
Peter Kranefoed (Org)
(Rec. 19 & 20 December 2004, Stadtkirche Stuuugart-Bad Cannstatt) Live Recording without Applause
◈Camille Saint Saëns: Messe, op.4
Anna Maria Friman (S)
Aleksandra Lustig (Ms)
Patricia Wagner (A)
Andreas Wagner (T)
Tobias Schabel (Bs)
Cantus Stuttgart / Jörg-Hannes Hahn
Rie Hiroe-Lang (Org)
(Rec. 23 & 24 September 2005, Stadtkirche Stuuugart-Bad Cannstatt)



カミーユ・サン=サーンス(Camille Saint Saëns, 1835-1921)のクリスマス・オラトリオ(1858年作)とミサ曲(1856~1857年作)のカップリング。ハイブリットSACD仕様なので、SACD対応機器をお持ちの方は、CDよりも立体感のある響きでこれらの音楽を楽しめるようです。

本CDで指揮をするイェルク=ハンネ・ハーン(Jörg-Hannes Hahn)は、シュトゥットガルトのルター教会のオルガニストで合唱指揮者としても活躍する人。
歌唱陣について、アルトのパトリシア・ヴァーグナー(Patricia Wagner)とテノールのアンドレアス・ヴァーグナー(Andreas Wagner)、バスのトビアス・シャーベル(Tobias Schabel)らがドイツ出身で、アンナ・マリア・フライマン(Anna Maria Friman)はスウェーデン出身、アレクサンドラ・ルスティヒ(Aleksandra Lustig)はポーランド出身です。
全て若手実力派を起用しているので、ストレートで瑞々しい歌唱を堪能できます。
合唱は、シュトゥットガルト・バッハ合唱団で、オーケストラの伴奏をシュトゥットガルト・バッハ管弦楽団が務めています。シュトゥットガルト・バッハ管弦楽団は、シュトゥットガルト放送交響楽団や地元のオーケストラの団員を選抜して結成されるオーケストラで、よくこなれた響きで独唱や合唱をサポートしています。
コンティヌオのオルガンは、ペーター・クラーネフォード(Peter Kranefoed)が務めています。

クリスマス・オラトリオのほうは、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの同名作品をかなり意識した音楽になっていますが、メロディの作法や、第5曲目のベネディクトゥスのデュエットでのオルガンとハープの組み合わせなどに、サン=サーンスの独自性が刻印されています。
オルガンを基調としたオーケストラの響きには荘厳さがありますが、宗教音楽だからといってサン=サーンスは堅苦しい音楽にしようとはせず、対位法的な絡みを程ほどにして、美しいメロディを独唱陣や合唱などで分け合うように書いています。第7曲目の三重唱ではハープで伴奏がなされ、優雅な美しさも持ち合わせています。
第9曲目の出だしで、ヴァイオリンの高音でピッチに甘さが出ますが、先に述べたように独唱陣が大変素晴らしいので、この曲を初めて堪能する向きには好感を持って迎えられるでしょう。

ミサ曲は、1857年の3月21日にパリの聖マリー教会で初演された作品で、かのフランツ・リストから「この作品ならばバッハも喜んで演奏したに違いない」と激賞されました。
本CDでは、合唱団はカントゥス・シュトゥットガルトに変わり、伴奏はリエ・ヒロエ=ラング(Rie Hiroe-Lang)のオルガンのみとなります。
シンプルで美しい音楽なのですが、カントゥス・シュトゥットガルトの合唱の純度が高くないため、〈おお、救いのいけにえ〉(O salutaris hostia)などでは、その至純の美しさが損なわれてしまっています。
オルガンも、あまり作品の全体像をつかんでいない風で、フレーズが意味あるものとして迫ってこないもどかしさがあります。
全体的によく出来た素人合唱団の域を出ないのは残念です。

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