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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johann Sebastian Bach: The Well-Tempered Clavier, Book 1
Rosalyn Tureck (Pf)
(Rec.
Preludes & Fugues No.1 to 6: 30 September 1975
Preludes & Fugues No.7 to 12: 7 October 1975
Preludes & Fugues No.13 to 18: 20 October 1975
Preludes & Fugues No.19 to 24: 20 April 1976, BBC Concert Hall Studios, London)



ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)の平均律クラヴィーア曲集の第1巻は、彼の息子たちの練習用の教材として作られた曲集です。ヨハン・ニコラウス・フォルケルの『バッハ小伝』によれば、第二巻と違い、J.S.バッハが若い頃に作った前奏曲とフーガを混ぜ合わせているそうです。実際、彼の長男であるフリーデマン・ヴィルヘルム・バッハのための小曲集から転用した曲も相当数あり、フォルケルの指摘と、このような事実から、寄せ集めの曲集と見なされることもあります。
ただし、第1巻のハ長調の前奏曲は、後年、シャルル・グノーの《アヴェ・マリア》の原曲として広く知られることとなり、今日でもJ.S.バッハの鍵盤楽器のための音楽の中では広く知られた曲集とされています。

演奏するのは、アメリカのJ.S.バッハの音楽の権威であるロザリン・テューレック(Rosalyn Tureck, 1914-2003)です。
本CDに収録されている演奏は、BBCが自局で放送するために録音したもので、この第一巻の後、第二巻も録音しており、その演奏も既にリリースされました。
強靭なタッチと細かなニュアンスを使い分けて、彫りの深い表現を実現していくテューレックの芸には、ただただ頭が下がります。
インテンポながら、フレージングとデュナミークでロマンティックな味付けを施した前奏曲も大変な技ですが、テューレックの真骨頂は、むしろフーガにあります。
テューレックは、フーガに使われる動機の一つ一つにロマンティックな味付けを施しながら、その動機が対旋律に引き摺られることなく、まるで数人でアンサンブルをしているかのように各声部を弾き分けています。
数回に分けて録音しているので、演奏疲れがなく、中だるみがない点も、本CDの商品価値を高めるのに貢献しています。

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