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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Ludwig van Beethoven: Symphony No.1 in C major, op.21
NBC Symphony Orchestra / Bruno Walter
(Rec. 25 March 1939) Live Recording with Applause
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Symphony No.39 in E flat major, K543
◈Ludwig van Beethoven: Leonore Overture No.3, op.72
Philharmonic-Symphony Orchestra / Bruno Walter
(Rec. 26 May 1946) Live Recording with Applause/em>
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Violin Concerto No.4 in D major, K218
Bronisław Huberman (Vn)
Philharmonic-Symphony Orchestra / Bruno Walter
(Rec. 26 May 1946) Live Recording with Applause



ブルーノ・ヴァルター(Bruno Walter, 1876-1962)は、ドイツの指揮者です。
グスタフ・マーラーの高弟だったヴァルターは、一時期、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と自分の名前を冠したコンサートを持つ程の名声を博していましたが、ユダヤ人だったこともあって、第二次世界大戦前にアメリカに渡り、メトロポリタン歌劇場やニューヨーク・フィルハーモニックを指揮するなどして生活していました。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)の交響曲第1番は、1939年の録音ということで、アメリカへ渡ってきたばかりの演奏で、アルトゥーロ・トスカニーニが率いていたNBC交響楽団のタクトを振っています。
このベートーヴェンの交響曲第1番の演奏は、オーケストラの響きに潤いがない点を差し引いても、感情のふり幅が広く、テンポのギアチェンジも頻繁な演奏です。
後年のコロンビア交響楽団との演奏スタイルと比べると、ずいぶんと攻撃的で雑な感じがしますが、いわゆる雑多な感じが好きな人にはウケのいい演奏かもしれません。

このベートーヴェンの交響曲第1番の後には、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)の交響曲第39番とヴァイオリン協奏曲第4番、ベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番が収録されています。この一連の録音は、1946年5月26日のライヴです。
オーケストラの名前は、フィルハーモニック交響楽団と書かれていますが、実態はニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団(後のニューヨーク・フィルハーモニック)です。
モーツァルトの交響曲第39番は、堂に入った演奏で、奇抜なアッチェランド(テンポの加速)もなく、形のよく整った演奏に仕上がっています。ヴァルターがかなりハイ・テンポで指揮しているので、木管パートが落ちそうで落ちないというスリルある演奏を展開しているのも聴きものです。
ベートーヴェンのレオノーレ序曲第3番でも、ヴァルターのタクトに勢いがあり、オーケストラもライブということで燃え上がっています。音色のブレンドという点では荒さはありますが、ノリノリのテンポが、その荒さを若々しさに転化し、演奏として成功しています。
最後は、ブロニスワフ・フーベルマン(Bronisław Huberman, 1882-1947)をソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲第4番です。第一楽章のカデンツァ付近で大きなノイズが入るのが玉に瑕ですが、演奏のインパクトがそれを忘れさせてくれるでしょう。
フーベルマンは、ポーランド出身の伝説的ヴァイオリニストで、1936年に、迫害されて国から追放されたユダヤ人のためにパレスチナでオーケストラを組織したことで知られています。
その翌年飛行機事故で両腕に大怪我を負いますが、執念で第一線に復帰し、亡くなるまで演奏活動を続けました。
ヴァルターと競演したこの録音は、録音として聴くことのできるフーベルマンの最後の録音とのことです。
フーベルマンは、ヤッシャ・ハイフェッツに比肩するテクニシャンとされていますが、そのスタイルは、ハイフェッツと比べてかなりオールド・ファッションです。
ヴィブラート全くなしで弦にアタックするようにゴリゴリ弾いたかと思うと、スルッとポルタメントをかけて色気を出してみるという、とらえどころのない強烈な演奏をしています。
ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団の伴奏が元気一杯すぎて、フーベルマンの奏でる音楽の彫りの深さに頓着していないため、全体として濃厚さが中途半端なところはありますが、第2楽章のソロが醸し出すただならぬ雰囲気は、フーベルマンならではの味わいだといえるでしょう。

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