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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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CD1:
◈Anton Bruckner: Symphony No.8 in C minor (Beginning)
National Symphony Orchestra of Ireland / Georg Tintner
(Rec. 23-25 September 1996, National Concert Hall, Dublin, Ireland)

CD2:
◈Anton Bruckner: Symphony No.8 in C minor (Conclusion)
◈Anton Bruckner: Symphony No.0 in D minor "Die Nullte"
National Symphony Orchestra of Ireland / Georg Tintner
(Rec. 23-25 September 1996, National Concert Hall, Dublin, Ireland)



アントン・ブルックナー(Anton Bruckner, 1824-1896)は、オーストリアの作曲家です。
彼は、生涯に11曲の交響曲を残しましたが、そのうちの最後の交響曲は未完成に終わり、初期のヘ短調の交響曲は番号を与えられず、その次に作られたニ短調の交響曲は秀作であるという意味合いを込めて、作曲者自身が「第0番」という番号を割り振りました。
したがって通し番号は未完成の第9番までということになります。
本CDに収録されている交響曲第8番は、1884年に着手され、3年がかりで作曲された交響曲で、ブルックナーが完成させた最後の交響曲になります。
ブルックナーは、信頼する指揮者のヘルマン・レヴィに出来上がったこの曲を送付して、演奏してもらおうとしますが、「演奏不可能」といわれてしまいました。
すっかり落胆してしまったブルックナーですが、レヴィからOKがもらえるように改訂作業に着手し、1890年に決定稿が作られます。(この改訂作業のついでに、ブルックナーは自分が前に書き上げた交響曲まで改定してしまいます。)
ただ、ブルックナーの決定稿は、弟子のヨーゼフ・シャルクが手を加え、長らく、シャルクの改竄版が決定盤のように演奏されていました。
この改竄作業からブルックナーの意図通りに戻そうという研究が行われたことから、ブルックナーの交響曲における決定稿が色々と作られ、複雑なことになっています。
こうした複雑な第8番の版事情を最初に整理したのが、ロベルト・ハースというオーストリアの学者で、彼は、1890年の決定稿と1887年の初稿をつき合わせ、その折衷版を作りました。しかし、この折衷案は、レオポルト・ノヴァークによって批判され、ノヴァークは、初稿は初稿、最終稿は最終稿として分離させて校訂をしています。
大体の指揮者は、ハースの校訂版かノヴァークの最終稿校訂版を使いますが、このCDでは、ノヴァーク校訂による1887年の初稿版を用いています。
最終稿では、すべて三管編成(管楽セクションの各楽器が基本3人の編成)ですが、初稿版では、第1楽章から第3楽章までを二管編成(管楽セクションの各楽器が基本2人の編成)で書き、第4楽章で三管編成に拡張されることになっています。また、第1楽章の終結部、第2楽章のスケルツォにおけるトリオ(中間部)のメロディ、第3楽章のクライマックスにおけるシンバルの使用などが、初稿版の最終稿に対する相違点となっています。

本CDでは、第8番の交響曲の第三楽章までを1枚目のCDに収録し、2枚目のCDに第4楽章を収録していますが、それだと、2枚目のCDに40~50分ほどの収録時間の無駄が出来てしまうので、先に述べた第0番の交響曲も収録しています。この作品は、かつては1863年ごろから着手されていたとされる説があり、第1番の交響曲より前に着手された作品だと考えられていましたが、自筆譜には、第2番と書いて消した形跡があることや、完成したのが1869年であることから、第2番の交響曲になりそこなった作品と見なされています。

本CDの演奏は、全てゲオルク・ティントナー(Georg Tintner, 1917-1999)指揮するアイスランド国立交響楽団です。
ブルックナーの音楽はお坊さんのお経のようなもので、変に上手にこなそうとするとテンポが不自然に動いてしまい、いい加減にやると、今度は退屈になります。そういった意味では、ブルックナーの音楽は禅問答のような難しさがありますが、ここでのティントナーは謹厳実直に演奏し、この曲の持つ気宇雄大さを、オーケストラからそれなりに引き出しています。
オーケストラの音色は、透き通った美しさというところまでは行かないまでも、なるべく雑味を取って澄んだ美しさを獲得しようとする努力が感じられます。
出来栄えは、第8番の交響曲のほうに軍配が上がりますが、第0番も、小粒ながらメリハリを利かせた演奏で、この曲の個性を出そうとする努力が感じられます。

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