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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Johannes Brahms: Symphony No.1 in C minor, op.68
◈Carl Maria von Weber: Oberon - Overture
Staatskapelle Dresden / Kurt Sanderling
(Rec. 18 October 1973, 厚生年金会館, 東京) Live Recording with Applause



1973年にクルト・ザンデルリンク(Kurt Sanderling, 1912-)がドレスデン・シュターツカペレを率いて来日した時の演奏会記録の一部です。
ドレスデン・シュターツカペレは1548年に創設されたザクセン選帝侯の宮廷楽団をルーツとするドイツ随一のオーケストラの一つで、ザンデルリンクは1964年から1967年までこのオーケストラの首席指揮者の地位にありました。この来日時のザンデルリンクは、ベルリン交響楽団の首席指揮者を務めていましたが、このオーケストラとのつながりも深かったので、指揮者陣の一人として帯同してきたのでした。

本CDに収録されているのは、ヨハネス・ブラームス(Johannes Brahms, 1833-1897)の交響曲第1番と、この演奏会当日にアンコールとして演奏されたカール・マリア・フォン・ウェーバー(Carl Maria von Weber, 1786-1826)の歌劇《オベロン》序曲です。
ブラームス作品は、ザンデルリンクの十八番であり、峻厳で堂々とした演奏を展開しています。
わずかに弦楽器に泣き節が入っていますが、ドイツのオーケストラ代表として渾身の演奏をしているのが伝わってきます。
どのパートもきめ細かく表情がつけられ、隅々までコントロールされており、特に第2楽章の陰りのある美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。

ウェーバーの《オベロン》序曲もまた、物腰の柔らかさと迫力の同居した理想的な演奏が展開されています。
ドレスデン・シュターツカペレは、かつてウェーバーも音楽監督して赴任したことがあり、ウェーバーの音楽は彼らにとって「おらが音楽」の一つなのです。
冒頭のホルンから深い森の静粛な雰囲気を漂わせ、主部の歓喜的な躍動性と見事なコントラストを作っています。ライヴならではの熱気はあるものの、全く浮き足立たないアンサンブルの精緻さは、知・情・意のバランスの取れた名演奏の典型例と言えるでしょう。

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