[Lyrita] Moeran & Jacob Piano Music Mono Recording Iris Loveridge 【REAM.1103】

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◈Ernest John Moeran: Irish Love Song
◈Ernest John Moeran: Thema and Variation
◈Ernest John Moeran: On a May Morning
◈Ernest John Moeran: Three Fancies
◈Ernest John Moeran: Summer Valley
◈Ernest John Moeran: Three Piano Piece

Iris Loveridge (Pf)

(Rec. July 1958 & May 1959)

◈Gordon Jacob: Piano Sonata

Iris Loveridge (Pf)

(Rec. 26 June 1958)

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アーネスト・ジョン・モーラン(Ernest John Moeran, 1864-1950)は、イギリスはノーフォーク出身の作曲家。
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードと、ジョン・アイアランドに師事した彼の作風は、穏健ながら、ちょっぴりフランス印象派のテイストが混じっています。本CDでは、以下の６曲が演奏されています。

・アイルランドの愛の歌(1926年作)
・主題と変奏(1920年作)
・５月の朝(1921年作)
・３つの幻想(1922年作)
・夏の谷(1925年)
・３つのピアノ小品(1919年作)

曲はどれも総じて牧歌的で余韻の美しい作品が並びます。《主題と変奏》は、演奏者にかなりのテクニックを要求しますが、それでも技巧のための曲になっていないところに、モーランのスマートさを感じることができるでしょう。モーランにとって、ピアノ曲の世界は、秘密の花園なのです。

ゴードン・ジェイコブ(Gordon Jacob, 1895-1984)は、レイフ・ヴォーン＝ウィリアムズ門下の作曲家です。日本では、ゴードン・ヤコブと呼ばれ、『管弦楽技法』という、リーズナブルな管弦楽法の本で広く知られています。
４楽章構成のソナタは、1957年に作られた作品で、本録音が行われたときは、まだまだ新作でした。
どの楽章もしっかりと個性がありますが、第四楽章のパーカッションみたいな打鍵は、ベーラ・バルトークを彷彿とさせます。

演奏は、イリス・ラヴリッジ(Iris Loveridge, 1917-2000)が担当しています。ラヴリッジはジェイコブの友人であり、ジェイコブのピアノ・ソナタはラヴリッジのために書いた作品とのこと。
録音が学校の音楽室みたいなサウンドになっていますが、演奏は、技術的に込み入った箇所でも無難にこなしており、作品の紹介をするには全く過不足のない内容となっています。
モーランの作品では、牧歌的な風味を大事にしながら、一曲一曲丹精に磨き上げています。《主題と変奏》は、モーランのピアノ作品の中では、少々骨の折れる作品ですが、漫然と演奏するのではなく、一つ一つの変奏のキャラクターを引き立て、グッと曲を引き締めています。

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