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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Richard Wagner: Die Meistersinger von Nürnberg
Theo Adam (Bs-Br: Hans Sachs)
Karl Ridderbusch (Bs: Veit Pogner)
Eberhard Büchner (T: Kunz Vogelgesang)
Horst Lunow (Bs: Konrad Nachtigall)
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René Kollo (T: Walther von Stolzing)
Peter Schreier (T: David)
Helen Donath (S: Eva)
Ruth Hesse (Ms: Magdalene)
Kurt Moll (Bs: Ein Nachtwächter)
Chor der Staatsoper Dresden
Chor des Leipziger Rundfunks (Chorus master: Horst Neumann)
Staatskapelle Dresden / Herbert von Karajan
(Rec. 24-30 November & 1-4 December 1970, St. Luka's Church, Dresden)



ドイツの作曲家である リヒャルト・ヴァーグナー(Richard Wagner, 1813-1883)は、イタリアがオペラの本家本元であるというヨーロッパの常識を大きく覆そうとした人でした。

オペラというのは、元々ギリシャ古典の劇を復元する研究の過程で生まれたもので、イタリアでその様式が確立されました。その様式は、オーケストラのみによる序曲を先頭に置き、劇の進行に合わせて、歌手が技巧をこらして歌うアリア(独唱)や二重唱などと、簡素な伴奏で語るように歌うレチタティーヴォとを数珠のようにつなぎ合わせていくものです。
19世紀になる頃には、伴奏がより豪華になり、話の内容もドラマティックさを増していましたが、基本的にイタリア産のオペラ様式に準じていました。このため、アリアや重唱のような歌手の見せ場が終わると観客が拍手喝采を送り、調子に乗った歌手が観客に媚を売ったり、歌をさらに歌ったりし、劇の進行を妨げることが多々ありました。

ヴァーグナーは、活動の当初は、このオペラの様式に準じた作品を書いていましたが、次第に観客が拍手で劇の進行を邪魔するような様式に我慢が出来なくなり、アリアやレチタティーヴォの境界線を定めない新しい様式の確立に尽力するようになりました。
こうして出来上がったのが「楽劇」と呼ばれる、ヴァーグナー独自の音楽劇のスタイルでした。
このスタイルで、《トリスタンとイゾルデ》、《ニュルンベルクのマイスタージンガー》といった大作を手掛け、ついには《ニーベルングの指輪》のような上演に4日を要する超大作まで生み出すようになりました。
しかし、楽劇を作るにあたっては、ただ音楽を延々と垂れ流すだけでは、メロディのネタも尽きてしまい、聴き手も漫然とした音楽の流れに退屈してしまいます。そうした欠点の解消のために、登場人物や、登場人物の行動や物を示唆するメロディをあらかじめ決めて、それを音楽の中に組み込むという、「ライト・モティーフ」の用法を活用し、音楽に統一感が生まれるように工夫しました。
また、聴き手を飽きさせないために、ハーモニーの研究にも没頭し、こうした研究の成果は、20世紀の音楽へと生かされていくことになります。

そんなヴァーグナーの「楽劇」の名作として知られるのが、本CDの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》です。この作品を書くにあたって、ヴァーグナーは15世紀から16世紀ごろのドイツの芸術を下調べし、それを基に自分で自由に台本を書いています。1868年にミュンヘンの宮廷歌劇場でハンス・フォン・ビューローの手によって上演され、大成功を収めました。

話のあらすじは、以下の通りになります。

時は16世紀のドイツ。
フランケン地方からニュルンベルクにやってきた騎士のヴァルター・フォン・シュトルツィングは、金細工師のファイト・ポーグナーの家に立ち寄り、そこの娘のエヴァに一目ぼれしてしまった。しかし、彼女に思いを告げるチャンスには恵まれなかった。

【第1幕】
ヴァルターは、礼拝堂でエヴァを見かけ、意を決して彼女を呼び止めた。実のところ、エヴァのほうもヴァルターに惚れていた。しかし、乳母のマッダレーナから、エヴァが明日の歌試合の優勝者と結婚することが決まっていることを聞かされ、ヴァルターは愕然とする。歌試合の出るためには、マイスタージンガーとしての資格が必要なため、そこにいた徒弟のダヴィットに歌の作り方を教わる。しかし、その歌の規則の煩雑さに、ヴァルターはうんざりしてしまうのだった。
そこに、ポーグナーやベックメッサーらマイスタージンガーらが集まってきて歌の試験の集会をはじめ、ポーグナーが明日の歌合戦の優勝者を娘のエヴァの婿にすることを正式に表明した。
そこにヴァルターが出てきて、マイスタージンガーの試験を受けさせてほしいと親方たちに願い出る。
親方たちは、ヴァルターを歓迎し、歌の試験をはじめるが、ヴァルターの自由奔放な歌い方がベックメッサーら親方たちに認められず、試験官を買って出たベックメッサーにボロクソに貶され、「失格」の烙印を押されてしまった。しかし、ただ一人ハンス・ザックスだけはヴァルターの歌の魅力に注目していた。

【第2幕】
夜になり、ダヴィットたち徒弟が明日の歌試合の準備をしている。昼間の歌の試験でのヴァルターの結果が気になったマッダレーナは、ダヴィットにその結果を尋ねるが、ダヴィットが「全くの失敗だった」と告げる。マッダレーナはイライラしてダヴィットに八つ当たりをして去るのだった。
これを見ていた他の徒弟たちから、ダヴィットはからかわれ、喧嘩寸前のところをザックスに止められる。
ザックスは、ダヴィットを咎め、彼に仕事を言いつけるのだった。

ポーグナーは、夕方の散歩からエヴァを連れて帰ってくる。
家に帰る前に、ポーグナーはザックスと話をしたいと思ったが、ダヴィットが仕事をしているのを見て、ザックスに会うのを諦めるのだった。エヴァは、ちと屋を家の中に入れた所でマッダレーナに今日の歌試験の結果をきいたが、ヴァルターが落第したのを聞き、ひどくがっかりしてしまう。
がっかりしているエヴァを見かねたマッダレーナは、ザックスに知恵を借りることを提案するのだった。

ザックスは、仕事場に来てダヴィットの作る靴を検査し、ダヴィットの仕事を褒めて彼を寝かせた。
その後、ザックスは一人で仕事を始めたが、昼のヴァルターのことを思い出してしまう。
ヴァルターの歌の新鮮さと自然さに感動したザックスは、一人ヴァルターの歌を褒め称えるのだった。
そこにエヴァが現れ、靴の修理を口実にヴァルターの歌の試験結果の詳細をザックスに質問し、ザックスに歌試合への出場を打診する。エヴァはザックスのことを恋い慕っており、ザックスもまんざらではなかったが、ザックスは年齢の差が開きすぎていることを気にし、エヴァとヴァルターを結びつけたいと思っているのだった。ザックスは、エヴァの申し出を軽くあしらい、ヴァルターがマイスタージンガーの資格を得ることも難しいことを告げると、エヴァはひどくがっかりして家に帰って行ってしまう。一連の行動を見たザックスは、エヴァとヴァルターがお互いに惹かれあっていることを確信するのだった。

家に戻る途中、エヴァはマッダレーナから、ベックメッサーがセレナーデを歌いに来ることを聞く。ベックメッサーにしてみれば、エヴァの気を引きたいのだ。しかし、エヴァはベックメッサーのことなどどうでもよく、マッダレーナと服を交換し、エヴァの服を着たマッダレーナに窓辺に立たせるように仕向けたのだった。
ちょうどその時、エヴァとヴァルターはバッタリ出会い、現状では結ばれないことから、二人は駆け落ちを企てる。
一部始終を聞いていたザックスは、二人が駆け落ちしないために何とかしなければと考える。
すると、そこにリュートを持ったベックメッサーが現れ、エヴァのためにセレナーデを歌おうとするが、ザックスがエヴァとヴァルターを遠回しにたしなめる歌を大声で歌い始め、ベックメッサーの邪魔をする。ベックメッサーはザックスと話し合い、ザックスがベックメッサーのセレナーデを採点し、槌で間違いを指摘するということで合意する。いざベックメッサーが歌い出すと、ザックスはいたるところで槌を振りおろし、ベックメッサーの神経を逆なでするのだった。いきり立って大声で歌い出すベックメッサーの声に町の人たちが起き出し、ダヴィットはベックメッサーがセレナーデを謳っている相手を見た。ダヴィットは、エヴァの服を着た女性がマッダレーナであることを見抜き、ベックメッサーがマッダレーナを誘惑していると勘違いし、ベックメッサーに殴りかかった。これがきっかけで町中が殴り合いの喧嘩になってしまった。どさくさにまぎれて駆け落ちしようとしたエヴァとヴァルターをザックスがさえぎり、エヴァをポーグナーに引き渡したうえで、ダヴィットとヴァルターを自分の仕事場に押し込んだ。
そこに夜警が角笛を鳴らしながら近づいてきたので、町のみんなはあわてて家に戻り、町は元の静寂をとり返した。

【第3幕】
早朝、ダヴィットがザックスに怒られないかとビクビクしながらザックスの仕事場にやってくる。ザックスは何事もなかったかのようにダヴィットに振る舞い、聖ヨハネ祭の今日を題材にしてダヴィットに歌を作らせる。この歌を聞いたザックスは、ダヴィットを徒弟から職人へと格上げすることにした。
ザックスが昨晩のから騒ぎを嘆いているところにヴァルターがやってきて、新しい歌が出来たことをザックスに話した。ザックスは、その歌を題材にしてマイスタージンガーの歌の規則を教え、歌を完成させる。ヴァルターが着替えに戻り、ザックスが朝の準備をしているときに、ベックメッサーがやってきて、机の上にあるヴァルターの歌の紙を発見する。ベックメッサーは、ザックスが今日の歌試合に急遽参戦することにしたのではないかと思い込み、ザックスを見つけてなじり始める。ザックスは一計を案じ、ベックメッサーにその紙を渡した。評判の高い「ザックスの歌」を手にしたベックメッサーは、歌試合での勝利を確信して、喜び勇んでザックヌの家から出て行った。
入れ替わりに、エヴァが靴直しを口実にまたやってくる。ザックスを慕うエヴァは、ザックスに歌試合に出るように最後のお願いに来たのだった。そこに着替えを終えたヴァルターが歌詞の続きを歌いながら登場し、その二人の雰囲気から、ヴァルターとエヴァがお似合いのカップルだということを、ザックスは確認するのだった。
ザックスは、エヴァえの思いを断ち切り、若い二人を抱き合わせて、ヴァルターの歌を「聖なる朝の夢解きの調べ」と名付けた。そして、ザックスは、その場でダヴィットに洗礼を与え、正式に徒弟から職人へと格上げした。

町の広場では歌試合が始まり、町の人々やマイスタージンガーが集まる。ザックスは、今回の歌試合にポーグナーが自分の娘を捧げたことを称えるように演説して歌合戦の開会の言とした。

歌合戦が始まり、ベックメッサーが自分のセレナーデに合わせてザックスからもらった歌詞を歌うが、あまりのひどさに失笑を買い、怒り狂ったベックメッサーは、この歌詞がザックスの作品だとばらしてしまう。ザックスに批難が集まりそうになるが、ザックスは、この歌の本当の作者に歌ってもらえば、この歌の良さが分かると民衆を説得し、ヴァルターを紹介する。
舞台に立ったヴァルターは、朗々と歌い出し、親方たちをはじめ、全ての聴衆を魅了してしまった。
ヴァルターは、結果として歌試合に優勝し、ポーグナーがマイスタージンガーの称号を与えようとしたが、これまでの仕打ちからマイスタージンガーというものを快く思っていなかったヴァルターは、この称号をはねのけようとする。
そこでザックスはヴァルターに「マイスタージンガーは、ドイツの偉大なる芸術の象徴だから侮ってはならない」と説得し、ヴァルターは改めてマイスタージンガーの称号を手にする。
エヴァは、一連の業績を導いたザックスに月桂樹の冠をかぶせ、民衆とともにザックスをマイスタージンガーの盟主だと称えるのだった。

ベックメッサーの役は、当初ハンス・リッヒという名前で登場予定でしたが、ヴァーグナーの友人たちが、あまりにも当てこすりが露骨すぎるとして、ヴァーグナーを説得し、現行の名前に落ち着いたと言われています。
この当てこすりの相手は、ウィーンの音楽評論家でヴァーグナーの宿敵のエドゥアルド・ハンスリックです。
ハンスリックは、形式的な均整の美を主張し、ヴァーグナーの作品を、こうした近世の美をぶち壊すものとして目の敵にしていました。しかし、ハンスリックも、内心ヴァーグナーと和解したいと思っていたらしく、何度かヴァーグナーに歩み寄ろうとしていました。ただ、ヴァーグナーのほうは、ハンスリックに歩み寄る気はさらさらなく、ハンスリックが差し伸べた手をことごとく払いのけました。
台本の読み合わせの時、ヴァーグナーはハンスリックを招待し、ハンスリックはヴァーグナーと和解できると思って読み合わせに参加しましたが、ベックメッサーの役が自分への当てこすりだと気付いたハンスリックは、憤慨して帰って行ってしまいました。以後、ハンスリックはヴァーグナーとの和解を諦めたと言われています。

本CDのキャストは以下の通りになります。
テオ・アダム (ハンス・ザックス:靴屋)
カール・リッダーブッシュ (ファイト・ボーグナー:金細工師)
エバーハルト・ビュヒナー (クンツ・フォーゲルゲザンク:毛皮屋)
ホルスト・ルーノフ (コンラート・ナハティガル:ブリキ屋)
ジェイレント・エヴァンズ (ジクトゥス・ベックメッサー:市役所の書記官)
ゾルターン・ケレメン (フリッツ・コートナー:パン屋)
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ (バルタザール・ツォルン:錫細工師)
ペーター・ビンツス (ウルリヒ・アイスリンガー:香料商人)
ホルスト・ヒーステルマン (アウグスティン・モーザー:仕立て屋)
ヘルマン・クリスティアン・ポルスター (ヘルマン・オルテル:石鹸屋)
ハインツ・レーフ (ハンス・シュワルツ:靴下屋)
ジークフリート・フォーゲル (ハンス・フォルツ:銅細工師)
ルネ・コロ (ヴァルター・フォン・シュトルツィング:フランケン地方出身の若い騎士)
ペーター・シュライアー (ダヴィット:ハンス・ザックスの徒弟)
ヘレン・ドナート (エヴァ:ファイト・ポーグナーの娘)
ルート・ヘッセ (マグダレーネ:エヴァの乳母)
クルト・モール (夜警)
ドレスデン国立歌劇場合唱団&ライプツィヒ放送合唱団 (合唱指揮:ホルスト・ノイマン)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団/ヘルベルト・フォン・カラヤン

本CDでは、オーストリア人指揮者のカラヤン(Herbert von Karajan, 1908-1989)が珍しくドレスデン・シュターツカペレを振ってレコーディングをしていますが、これには訳があります。
この録音からさかのぼること二年前に、チェコを旧ソ連軍が侵攻し、社会主義国家に塗り替えられてしまうという悲劇(「プラハの春」と呼ばれる国際的事変)が起きました。これに憤慨したチェコ出身の指揮者のラファエル・クーベリックは、音楽家たちに、抗議行動の一環として社会主義の国での演奏を控えようという手紙を送りました。
丁度そのころ、ジョン・バルビローリは、ドレスデン国立歌劇場のプロダクションでヴァーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を録音する手はずを整えていましたが、クーベリックからの手紙を受け取って、この抗議運動に加わる決意を固め、このプロダクションでの録音をキャンセルすることになりました。
録音計画を進めていたEMIは、バルビローリのキャンセルを受けて、急遽カラヤンに代役を打診し、カラヤンが指揮を担当することになりました。
EMIが威信をかけて取り組んだ企画だけに、配役陣はドイツ・オーストリアで活躍する一流オペラ歌手を選定し、万全の態勢で録音が行われています。

カラヤンとしても、全くのアウェイで録音を行ったわけではなく、ドイツ人バス歌手のリッダーブッシュ(Karl Ridderbusch, 1932-1997)やケレメン(Zoltán Kélémén, 1933-1979)など、カラヤンがよく起用した歌手が顔をのぞかせています。
また、アメリカ出身のソプラノ歌手のドナート(Helen Donath, 1940-)とドイツ人の新進テノール歌手のコロ(René Kollo, 1937-)の掛け合わせも、カラヤンの発案らしく、初々しい歌唱で、ともすると渋くなりがちなキャスティングにさわやかな風通しを与えています。
堂々とした重量感のあるドイツ人バス・バリトン歌手のテオ・アダム(Theo Adam, 1926-)や、ひょうきんさすら感じさせるイギリス人バス・バリトン歌手のエヴァンズ(Geraint Evans, 1922-1992)の対比もよく生きており、特にエヴァンズの好演によって、この楽劇の喜劇的側面がしっかりと浮き彫りにされています。
脇を固める親方たちも、名歌手揃いで、ビュヒナー(Eberhard Büchne, 1939-)、ルーノフ(Horst Lunow, 1929-1979)、ロッチュ(Hans-Joachim Rotzsch, 1929-)、ビンツス(Peter Bindszus, 1938-)、ヒーステルマン(Horst Hiestermann, 1934-)、ポルスター(Hermann Christian Polster, 1937-)、レーフ(Heinz Reeh, 1941-)、フォーゲル(Siegfried Vogel, 1937-)など、ドイツで名のある歌手たちばかりです。また、ダヴィット役にリートの名手で知られるシュライヤー(Peter Schreier, 1935-)、マッダレーナ役にベルリン・ドイツ・オペラのヘッセ(Ruth Hesse, 1940-)を起用しているあたりも、細大漏らさぬキャスティングの妙が光ります。また、出番は少ないものの、第二幕の夜警のモル(Kurt Moll, 1938-)の美しい歌声も、カラヤンの美意識の表れとして特筆できるのではないかと思います。
第一幕の前奏曲から合唱へと引き継がれる際の合唱の精緻な響きも美しく磨かれていて、ホルスト・ノイマン(Horst Neuman)の合唱指揮の見事さが際立ちます。

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