1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Ludwig van Beethoven: Violin Concerto in D major, op.61
◈Felix Mendelssohn: Violin Concerto in E minor, op.64
Viktoria Mullova (Vn)
Orchestre Révolutionaire et Romantique / John Eliot Gardiner
(Rec. 5-7 June 2002, The Colosseum, Watford)
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)のニ長調のヴァイオリン協奏曲とフェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn, 1809-1847)のホ短調のヴァイオリン協奏曲のカップリングです。
ベートーヴェンは青年期にハ長調のヴァイオリン協奏曲を作ろうとしましたが、途中で放棄しており、完成されたヴァイオリン協奏曲は、1806年に発表された本作のみとなっています。
メンデルスゾーンも、少年時代に弦楽合奏を伴奏にしたニ短調のヴァイオリン協奏曲を書き上げましたが、1951年にイェフディ・メニューインが発見するまでは忘れ去られており、長い間ホ短調のヴァイオリン協奏曲が唯一のヴァイオリン協奏曲だと信じられていました。日本では、この2つの協奏曲にブラームスのヴァイオリン協奏曲を配して、三大ヴァイオリン協奏曲と呼び習わせています。
ヴィクトリア・ムローヴァ(Viktoria Mullova, 1959-)は、ロシア出身のヴァイオリニストです。
近年はクラシックだけにとどまらず、自分がいいと思った音楽は何でも演奏するというスタンスを取っており、表現の幅が広がり、余裕が生まれているようです。
ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner, 1943-)率いるオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの伴奏による本録音は、ムローヴァが興味を持っている古楽器的アプローチによる演奏です。
ベートーヴェンの協奏曲では、スタイリッシュなガーディナーのサポートに、ムローヴァのヴァイオリンは表情付けをあえて控えた演奏で応えています。
こうしたオーケストラとソリストの噛み合せによって、これまでの演奏が不必要な注釈だらけだったかのように清々しい演奏が出来上がりました。
また、ムローヴァは、よく用いられるクライスラーやヨアヒムのカデンツァは使わず、イタリアの気鋭の鍵盤楽器奏者のオッターヴィオ・ダントーネにカデンツァを書いてもらって演奏しています。
ダントーネは重音奏法をほとんど用いない小振りなカデンツァを提供し、演奏の印象をグッと引き締めています。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のほうも、まみれた手垢を全て洗い流すような清新な演奏です。
レオニード・コーガン門下のムローヴァは、技術的な綻びは全くなく、スイスイと弾き進んでいきます。
オーケストラも、ムローヴァのスマートさと同傾向で、足並みのそろった伴奏で爽やかな聴後感を残します。
ベートーヴェンは青年期にハ長調のヴァイオリン協奏曲を作ろうとしましたが、途中で放棄しており、完成されたヴァイオリン協奏曲は、1806年に発表された本作のみとなっています。
メンデルスゾーンも、少年時代に弦楽合奏を伴奏にしたニ短調のヴァイオリン協奏曲を書き上げましたが、1951年にイェフディ・メニューインが発見するまでは忘れ去られており、長い間ホ短調のヴァイオリン協奏曲が唯一のヴァイオリン協奏曲だと信じられていました。日本では、この2つの協奏曲にブラームスのヴァイオリン協奏曲を配して、三大ヴァイオリン協奏曲と呼び習わせています。
ヴィクトリア・ムローヴァ(Viktoria Mullova, 1959-)は、ロシア出身のヴァイオリニストです。
近年はクラシックだけにとどまらず、自分がいいと思った音楽は何でも演奏するというスタンスを取っており、表現の幅が広がり、余裕が生まれているようです。
ジョン・エリオット・ガーディナー(John Eliot Gardiner, 1943-)率いるオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの伴奏による本録音は、ムローヴァが興味を持っている古楽器的アプローチによる演奏です。
ベートーヴェンの協奏曲では、スタイリッシュなガーディナーのサポートに、ムローヴァのヴァイオリンは表情付けをあえて控えた演奏で応えています。
こうしたオーケストラとソリストの噛み合せによって、これまでの演奏が不必要な注釈だらけだったかのように清々しい演奏が出来上がりました。
また、ムローヴァは、よく用いられるクライスラーやヨアヒムのカデンツァは使わず、イタリアの気鋭の鍵盤楽器奏者のオッターヴィオ・ダントーネにカデンツァを書いてもらって演奏しています。
ダントーネは重音奏法をほとんど用いない小振りなカデンツァを提供し、演奏の印象をグッと引き締めています。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のほうも、まみれた手垢を全て洗い流すような清新な演奏です。
レオニード・コーガン門下のムローヴァは、技術的な綻びは全くなく、スイスイと弾き進んでいきます。
オーケストラも、ムローヴァのスマートさと同傾向で、足並みのそろった伴奏で爽やかな聴後感を残します。
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