[Teldec] パガニーニ：ヴァイオリンとギターのための音楽 【WPCS-22050】

---

◈Niccolò Paganini: Centone di Sonata No.1 in A minor
◈Niccolò Paganini: Sonata No.1 in A minor, op.2-6
◈Niccolò Paganini: Cantabile for violin & guiter
◈Niccolò Paganini: Sonata Concertata in A major
◈Niccolò Paganini: Centone di Sonata No.3 in C major
◈Niccolò Paganini: Sonata for violin & guiter in A minor, op.3-4
◈Niccolò Paganini: Centone di Sonata No.4 in A major
◈Niccolò Paganini: Centone di Sonata No.6 in A major

György Terebesi (Vn)
Sonja Prunnbauer (Gt)

(Rec. c.1973-74)

---

---

ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini, 1782-1840)は、イタリアの作曲家です。
生前は超絶技巧を駆使するヴァイオリニストとして知られ、作品はほぼ全て自分で演奏するためのものでした。
パガニーニは、ヴァイオリンだけでなく、ギターの名手でもあり、プライベートではギターを良く弾いていたといわれています。
生前のパガニーニは、演奏で使われる技術のエキセントリックさから、悪魔と契約しているという噂まで流された人でしたが、本CDに収録されているヴァイオリンとギターのための作品は、超絶技巧への執着はそれほどではなく、むしろくつろいだ雰囲気の音楽が楽しめます。
パガニーニは、一頃、ギターを愛好する貴婦人と恋仲になり、貴婦人のギターを伴奏にヴァイオリン演奏に興じていたこともあったらしく、おそらくヴァイオリンとギターの組み合わせの作品の中には、そうした貴婦人と合奏を楽しむための作品も含まれていることでしょう。

本CDには、チェントーネ・ディ・ソナタと呼ばれるものが４曲収録されています。
チェントーネ・ディ・ソナタという言葉は、あまり耳になじみのない言葉ですが、チェントーネという言葉自体は、「つぎはぎ」を意味します。その意味から転じて、パガニーニの楽想をメドレーにした作品という意味で名前がつけられています。チェントーネ・ディ・ソナタは、メロディ・メーカーとしてのパガニーニの力量が発揮された作品集ということで、その紡ぎだされるメロディの美しさから、ヴァイオリニストとギタリストが組んでコンサートを開くときには演奏曲の候補に必ず上がります。他にもソナタが収録されていますが、カップリングされている小品同様に、とりとめがありません。

演奏は、ハンガリーのヴァイオリン奏者であるジェルジ・テレベジ(György Terebesi, 1932-)とドイツのギター奏者であるソーニャ・プルンバウアー(Sonja Prunnbauer, 1948-)が担当しています。
両者とも息の合ったアンサンブルで、気持ちよく聴かせてくれます。
テレベジはのびのびとメロディを歌い上げ、ブルンバウアーは節度ある伴奏でしっかりとテレベジの演奏を支えています。

---

---