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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Franz Joseph Haydn: String Quartet in G major, op.77-1
◈Anton Bruckner: String Quartet in C minor
◈Antonín Dvořák: String Quartet in C mjor, op.61
Reinhold Quartet
{Dietrich Reinfold (1st.Vn), Markus Pinquart (2nd.Vn),
Norbert Tunze (Vla), Christoph Viertz (Vc)}



ラインホルト四重奏団は1996年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーによって創設された弦楽カルテットです。
このCDではヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn, 1732-1809)の弦楽四重奏曲第81番、アントン・ブルックナー(Anton Bruckner, 1824-1896)の弦楽四重奏曲、アントニーン・ドヴォルジャーク(Antonín Dvořák, 1841-1904)の弦楽四重奏曲第11番が収録されています。
この録音のコンセプトは、ウィーン、あるいはオーストリアに縁のある作品を集めることにあったのだと思います。
ハイドンとブルックナーは、ウィーンに縁のあった作曲家ということで、説明がつきますが、ドヴォルジャークはチェコの作曲家なので、オーストリアとなかなか結びつかないかもしれません。ただ、ウィーンの人々にとって、チェコは親戚みたいな国であることと、ドヴォルジャークのこの曲が、ウィーン在住の大御所的ヴァイオリニストだったヨーゼフ・ヘルメスベルガーJr.のために作られた作品であるということから、ウィーンとのつながりが見えてきます。

ハイドンの四重奏曲では、ラインホルト四重奏団は弦に相当な圧力をかけてゴリゴリと弾き、いかにも「真面目に演奏をしていますヨ」と言いたげな演奏になっていますが、機知に富む楽想が、少々野暮ったく聴こえてしまうという難点があります。もう少し力を抜き、遊び心を持って演奏すれば、演奏意欲が空回りせずにすんだかもしれません。

ブルックナーの弦楽四重奏曲は、1906年に発見された習作で、ブルックナー38歳の作とのこと。
後年の作品のような、オルガンを思わせる重厚な響きや、突然の音の休止などはなく、古典派の四重奏曲を下敷きにしたような音楽になっています。
ラインホルト四重奏団の演奏は、ここではハイドンで見られたような力みはかんじられず、流れのよい演奏で、立派にこの曲の紹介の役割を果たしているといえるでしょう。
ただ、作品が作品なだけに、交響曲で見せるような雄渾で長大な音楽を期待すると、肩透かしを食らいます。

ドヴォルジャークの第11番の四重奏曲は、第1ヴァイオリンが主導して纏綿とメロディを紡ぎあげていく音楽なので、メロディ・ラインがハッキリしている音楽が好きな人には大変聴き応えのある作品です。
ラインホルト四重奏団の演奏も、第一ヴァイオリンのディートリヒ・ラインホルトの演奏が力強く、このCDの中では一番共感度の高い演奏になっています。

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