1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Georges Bizet: "L'Arlesienne" op.23 - 1er Suite
◈Geroges Bizet: "L'Arlesienne" op.23 - 2eme Suite
◈Georges Bizet: "Jeux d'enfants" Petit Suite, op.22
◈Georges Bizet: "La jolie de Perth" Suite
Rundfunk―Sinfonie-Orchester, Berlin / Heinz Rögner
(Rec. May 1974, SRK Saal, Berlin)
ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet, 1838-1875)は、フランスの作曲家です。
彼の代表作といえば、歌劇《カルメン》ですが、妖艶な女のとりこになって身を持ち崩していくドン・ホセの物語があまりに子ども向きじゃないということで、アルフォンス・ドーデの戯曲『アルルの女』の舞台音楽から編んだ組曲の一部が鑑賞教材として親しまれています。
しかし、ドーデの劇自体も、農家の長男坊がアルルの女に惚れこみ、その恋の苦悩と嫉妬のあまり投身自殺をするというお話なので、この『アルルの女』そのものは、ほとんど言及されません。
ビゼーは、ドーデのこの劇に音楽をつけ、パリのヴォードヴィル座で上演したのですが、当時の観客は、この劇に関心を示さず、劇音楽ともどもお蔵入りになってしまいました。
しかし、ビゼーは、一連の劇付随音楽に自信を持っていて、フル・オーケストラ編成の組曲に仕立て直し、1872年に初演して好評を博しました。
ビゼーの死後、親友のエルネスト・ギロー(Ernest Guilard, 1838-1892)が、この劇音楽《アルルの女》からさらに曲を選び、彼の歌劇《美しいパースの娘》のメヌエットを添えて組曲を作り、これも大好評を博しました。
小学4年生の鑑賞教材として使われている〈ファランドール〉は、このギローが編纂した第2組曲の終曲です。
続いて収録されているのは、《子どもの遊び》と題する小さな組曲です。ビゼーは、息子が生まれたときに、12曲のピアノ連弾曲集を作りましたが、その中でも気に入った5曲を選んでオーケストレーションを施し、1873年に発表した作品です。
〈マーチ(ラッパと太鼓)〉〈お人形(子守歌)〉〈こま(即興曲)〉〈小さな旦那と小さな奥様(ままごと遊び)〈ギャロップ(舞踏会)〉〉の5曲からなり、それぞrの表題にふさわしい音楽を、かわいらしく聴かせてくれます。
最後に収録されるのは、《美しきパースの娘》の組曲です。
この作品の元々はオペラですが、オペラとして発表してしまうと、自慢のメロディーが、オペラ・ハウスでしか演奏され得ないという事態が起こります。もっと幅広く聴いてもらうためには、自慢のメロディを編集して組曲として発表することです。元々5曲の組曲として発表するはずでしたが、出版に際して1曲外し、〈前奏曲〉〈セレナード〉〈行進曲〉〈ジプシーの踊り〉の4曲で構成しています。
演奏は、ハインツ・レーグナー(Heinz Rögner, 1929-2001)指揮する東ドイツのベルリン放送交響楽団です。
愛妻を失ってからは抜け殻になってしまったといわれるレーグナーですが、この録音時はシャキッとしていました。
オーケストラを明晰に鳴らし、それでいて無機的にならないのは、彼の指揮者としての資質の成せる技でしょうか。
《アルルの女》の組曲全曲の歯切れのいい演奏もさることながら、《子どもの遊び》の組曲の〈小さな旦那と小さな奥様〉のような叙情的な音楽をしっとりと、色彩豊かに聴かせる手腕もレーグナーは持ち合わせています。
彼の代表作といえば、歌劇《カルメン》ですが、妖艶な女のとりこになって身を持ち崩していくドン・ホセの物語があまりに子ども向きじゃないということで、アルフォンス・ドーデの戯曲『アルルの女』の舞台音楽から編んだ組曲の一部が鑑賞教材として親しまれています。
しかし、ドーデの劇自体も、農家の長男坊がアルルの女に惚れこみ、その恋の苦悩と嫉妬のあまり投身自殺をするというお話なので、この『アルルの女』そのものは、ほとんど言及されません。
ビゼーは、ドーデのこの劇に音楽をつけ、パリのヴォードヴィル座で上演したのですが、当時の観客は、この劇に関心を示さず、劇音楽ともどもお蔵入りになってしまいました。
しかし、ビゼーは、一連の劇付随音楽に自信を持っていて、フル・オーケストラ編成の組曲に仕立て直し、1872年に初演して好評を博しました。
ビゼーの死後、親友のエルネスト・ギロー(Ernest Guilard, 1838-1892)が、この劇音楽《アルルの女》からさらに曲を選び、彼の歌劇《美しいパースの娘》のメヌエットを添えて組曲を作り、これも大好評を博しました。
小学4年生の鑑賞教材として使われている〈ファランドール〉は、このギローが編纂した第2組曲の終曲です。
続いて収録されているのは、《子どもの遊び》と題する小さな組曲です。ビゼーは、息子が生まれたときに、12曲のピアノ連弾曲集を作りましたが、その中でも気に入った5曲を選んでオーケストレーションを施し、1873年に発表した作品です。
〈マーチ(ラッパと太鼓)〉〈お人形(子守歌)〉〈こま(即興曲)〉〈小さな旦那と小さな奥様(ままごと遊び)〈ギャロップ(舞踏会)〉〉の5曲からなり、それぞrの表題にふさわしい音楽を、かわいらしく聴かせてくれます。
最後に収録されるのは、《美しきパースの娘》の組曲です。
この作品の元々はオペラですが、オペラとして発表してしまうと、自慢のメロディーが、オペラ・ハウスでしか演奏され得ないという事態が起こります。もっと幅広く聴いてもらうためには、自慢のメロディを編集して組曲として発表することです。元々5曲の組曲として発表するはずでしたが、出版に際して1曲外し、〈前奏曲〉〈セレナード〉〈行進曲〉〈ジプシーの踊り〉の4曲で構成しています。
演奏は、ハインツ・レーグナー(Heinz Rögner, 1929-2001)指揮する東ドイツのベルリン放送交響楽団です。
愛妻を失ってからは抜け殻になってしまったといわれるレーグナーですが、この録音時はシャキッとしていました。
オーケストラを明晰に鳴らし、それでいて無機的にならないのは、彼の指揮者としての資質の成せる技でしょうか。
《アルルの女》の組曲全曲の歯切れのいい演奏もさることながら、《子どもの遊び》の組曲の〈小さな旦那と小さな奥様〉のような叙情的な音楽をしっとりと、色彩豊かに聴かせる手腕もレーグナーは持ち合わせています。
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