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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Franz Josef Haydn: Symphony No.99 in E flat major, Hob.I-99
London Symphony Orchestra / Royalton Kisch
(Rec. Unknown)



ロイヤルトン・キッシュ(Royalton Kisch, 1919-1995)指揮するロンドン交響楽団で、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(Franz Josef Haydn, 1732-1809)の交響曲第99番の演奏を聴くディスクです。本来は、この曲を収録するときは、ハイドンの他の曲とカップリングするはずですが、これは一切カップリングがありません。
ロイヤルトン・キッシュは、1950年代に活躍したイギリスの指揮者ですが、今ではすっかり忘れられてしまい、ほとんど話題に上ることはないようです。
彼は18世紀から19世紀初頭のドイツ音楽をレパートリーの中心に据えていたようで、ハイドンの演奏はおそらく得意中の得意だったと推測されます。
現在のところ、復刻されている彼の録音がほとんどないため、彼の芸風の全貌を明らかにすることは困難です。

ハイドンはオーストリアの作曲家で、1761年にエステルハージ家に就職し1766年に楽長に就任して以来、1790年に当主だったニクラウスが死去するまで、その家の座付きオーケストラの楽長としてヨーロッパ中に名を轟かせた人物でした。
彼の交響曲は一曲一曲趣向を凝らし、発表する曲はことごとくヒットを飛ばしていましたが、1790年から年金暮らしをはじめたハイドンは、イギリスの興行師ペーター・ザロモンに説得され、1791年にイギリスにわたります。
この一回目の渡英でイギリスで熱狂的な成功を収め、1794年にも再び渡英しています。
このとき、ザロモンに都合12曲の交響曲作曲が依頼され、第93番から104番までの交響曲は、以上の事情から、ザロモン・セットと呼ばれ、中でもニックネームのつけられた第94番(驚愕)、第96番(奇蹟)、第100番(軍隊)、第101番(時計)、第103番(太鼓連打)、第104番(ロンドン)がよく演目にかけられます。
このCDで演奏されている第99番の交響曲は、ニックネームがないため、扱われ方が少々地味ですが、2回目の渡英のときに準備された作品の第一作目であり、決して軽んじられる作品ではありません。また、この交響曲でハイドンはクラリネット2本を採用し、それがハイドンにとって新しい試みのひとつになっています。

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