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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Antonín Dvořák: Violin Concerto in A minor, op.53
Maxim Vengerov (Vn)
New York Philharmonic / Kurt Masur
(Rec. January 1997, Avery Fisher Hall, New York) Live Recording without Applause
◈Edward Elgar: Violin Sonata in E minor, op.61
Maxim Vengerov (Vn)
Revital Hachamov (Pf)
(Rec. October 1995, Teldec Studio Berlin)



ロシアのヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフ(Maxim Vengerov, 1974-)によるアントニーン・ドヴォルジャーク(Antonín Dvořák, 1841-1904)のヴァイオリン協奏曲とエドワード・エルガー(Edward Elgar, 1857-1934)のヴァイオリン・ソナタのカップリング。何故こんなカップリングになったのか、コンセプトが分かりませんが、録音だけしておいてカップリングしそこねた物をとりあえず組み合わせたような感じがします。

ドヴォルジャークのヴァイオリン協奏曲は、1879年に作曲され、ヨーゼフ・ヨアヒムに献呈された作品。献呈を受けたヨアヒムは、独奏パートを中心に改訂を提案しましたが、ドヴォルジャークはその提案の全てを受け入れたわけではありませんでした。曲は1883年10月14日にプラハ国民劇場でモルジク・アンゲルの指揮で初演されましたが、初演の舞台にヨアヒムは立たず、ドヴォルジャークの親友だったフランティシェク・オンドルジーチェクが独奏を務めています。その後も、ヨアヒムがこの曲を手掛けたという記録はありません。曲は見掛け上、急-緩-急の三楽章構成ですが、第1楽章におけるオーケストラの前奏は短く切りあげられており、協奏風ソナタ形式のようでいて再現部を切り詰め、曲を締めくくらずに第2楽章に繋げています。第3楽章に至ってはチェコ舞曲のフリアントを象って作っており、当時としては意外と野心的な作品といえます。

エルガーのヴァイオリン・ソナタは1918年の作品。作品はドイツ出身の富豪でエルガーの後援者だったマリー・ヨシュアに捧げていますが、完成直前にヨシュアが亡くなり、第3楽章末尾に第2楽章のメロディを添えて哀悼の意を表しています。作品は伝統的な3楽章構成で、エルガー自身「強烈な半音階やキュービズムのようなものは期待しないで欲しい」と書いているように、リヒャルト・ヴァーグナーの音楽的影響から距離を取った堅牢な作品に仕上げられています。

ヴェンゲーロフは、ドヴォルジャークの作品ではクルト・マズア(Kurt Masur, 1927-)の指揮するニューヨーク・フィルハーモニックと共演しています。マズアはドイツ出身の指揮者で、ハインツ・ボンガルツとクルト・ゾルダンに指揮法を学び、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者として広く知られた人です。ニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者は1991年から2002年に勇退するまで務めていました。
ライヴ録音を基にしているということで、ヴェンゲーロフもオーケストラもノリの良い演奏を展開していますが、第2楽章ではやや彫りが浅く、あまり印象に残りません。両端楽章は、一廉以上の技巧家だけあってヴェンゲーロフの技の切れ味は抜群ですが、マズアの指揮ともども、予定調和で終わってしまっている感も無きにしも非ず。大まかにこの曲がどういう曲か、その見取り図を知るには好適な演奏ですが、この曲から往年の名演奏を凌ぐ味わいを期待すると、はぐらかされることでしょう。
エルガーの作品は、イスラエル人ピアニストのレヴィタル・ハハモフ(Revital Hachamov, 1964-)との共演です。ハハモフはイェルサレム音楽院のピアノ科の教師として働き、ソロ活動の傍らで自らピアノ四重奏団を結成しするなど、室内楽演奏のスペシャリストとして活躍しています。
演奏内容は、既定路線に乗っかったドヴォルジャークの演奏とは違い、ヴェンゲーロフとハハモフが互いに一歩も譲らない、字の通りの「競演」を繰り広げています。ヴェンゲーロフのヴァイオリンはハハモフの表情豊かなピアノに触発され、音を通したコミュニケーションを楽しんでいる風ですらあります。緩徐楽章では両者とも程良く力が抜け、動と静のコントラストがわざとらしくなく、しかし見事につけられています。ヴェンゲーロフの演奏の良さは言わずもがな、ハハモフのピアノも素晴らしいものです。ただ、本CDでは、彼女の名前を”Chachamov”とスペル・ミスしています。(彼女の名前は”Hachamov”ないし”Hachamoff”と綴られるのが適当のようです。)ブックレットにはヴェンゲーロフとマズアの経歴は掲載されていても、ハハモフの経歴は全く掲載されていません。CDの内容からすると、幾分アンフェアな気もするのですが…。

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