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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Karl Höller: Symphonische Phantasie für Orchester über ein Thema von Girolamo Frescobaldi, op.20
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks / Eugen Jochum
(Rec. 1-2 June 1957, Herkulessaal, Munich)
◈Karl Höller: Sweelink-Variationen für Orchester "Mein junges Leben hat ein End", op.56
Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks / Eugen Jochum
(Rec. 28-29 October 1987, Herkulessaal, Munich)



本CDは、カール・ヘラー(Karl Höller, 1907-1987)のフレスコバルディの主題による交響的幻想曲とスウェーリンク変奏曲を収録したアルバムです。
ヘラーはミュンヘン音楽大学の学長を1952年から1972年まで歴任しており、20世紀ドイツ音楽界の重鎮でした。ヴュルツブルグで代々オルガニストの家系に生まれたヘラーは、地元の音楽院でヘルマン・ツィルヒャーの薫陶を受けた後、ミュンヘン在住のヨーゼフ・ハースの下で研鑽を積み、20代半ばで作曲家としての名声を確立しました。フレスコバルディによる交響的幻想曲は、1934年から翌年にかけて作曲され、ヘラーの名声を確実なものにした作品です。ヘラーがこの作品で参照したジローラモ・フレスコバルディ(Girolamo Frescobaldi, 1583-1643)は、17世紀半ばに活躍したイタリアの作曲家です。フレスコバルディは、イタリアの作曲家ながら、ドイツのオルガン音楽の発展に影響を及ぼしており、オルガニストでもあったヘラーにとって、フレスコバルディは馴染みの作曲家だったようです。なお、本録音では、先立って1956年に改訂を施した決定稿で演奏されています。
スウェーリンク変奏曲は、オランダのオルガニストだったヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck, 1562-1621)の作品を題材にした1951年の作品。副題の「わが青春はすでに過ぎ去り」という文言は、スヴェーリンクが書いた変奏曲の主題である俗謡の名前に由来し、10の変奏を主題で挟む構成を取る堅牢な作品です。
ヘラーの作風は、フレスコバルディやスウェーリンクといった古の作曲家の作品に典拠を求めるあたりからも、彼が生きていた時代に席巻していた無調音楽と距離を置いていたことが窺えます。とはいえ、決して19世紀までに築き上げられた調性音楽の枠組みに安住していたわけではなく、どちらの作品も、かなりひねりを加え、一筋縄ではいかない複雑さを持っています。

本CDの演奏は、オイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum, 1902-1987)の指揮するバイエルン放送交響楽団が引き受けています。ヨッフムは、ミュンヘン音楽院(後にミュンヘン音楽大学)のOBであり、ジークムント・フォン・ハウゼッガーとヘルマン・フォン・ヴァルタースハウゼンに指揮法と管弦楽法を学んでいました。ヘラーもハウゼッガーのクラスに参加していたので、ヨッフムとヘラーの間には何らかのコネクションがあったのかもしれません。
バイエルン放送交響楽団は、1949年に創立されたオーケストラで、初代首席指揮者のヨッフムの手でドイツ随一のオーケストラとしての評価を確立しました。ヨッフムは、このオーケストラを、同時代の音楽にも適応するオーケストラに育て上げようとしていましたが、このヘラーの作品の録音も、そうした育成の一環と考えられます。
本CDでのヨッフムは、作品の晦渋さをものともせず、溌剌とした響きで、逞しい生命力を感じさせる演奏を行っています。フレスコバルディによる交響的幻想曲では、ホルンをはじめとする金管楽器のセクションの活躍が目覚ましく、そのテキパキした響きは、スピード感すら感じさせます。スウェーリンク変奏曲では、木管楽器セクションの伸びやかさと、弦楽セクションのどっしりとした響きのブレンドが巧く、各変奏の特徴を描き出そうとする表現意欲にも事欠きません。バイエルン放送交響楽団の演奏としては、まだ粗削りなところがありますが、録音当時、このオーケストラが破竹の勢いを持っていたことを知る便となるでしょう。

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