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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Joseph Haydn: Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am Kreuze
Wiener Philharmoniker / Riccardo Muti
(Rec. August 1982) Live Recording with Applause



ヨーゼフ・ハイドン(Joseph Haydn, 1732-1809)は、オーストリアの作曲家です。
104曲もの交響曲を量産して交響曲の形式を確立したことから「交響曲の父」と言われています。
ハイドンはエステルハージ家で長らく楽長として勤務していましたが、その作曲能力の高さはヨーロッパ中に広まっており、外部からの作曲の発注も少なくなかったようです。
そうした作曲の発注の中でも、ハイドンが一番てこずったとされるのが、この《十字架上のキリストの最後の言葉》です。
1786年に、ハイドンは、スペイン南部の町カディスの教会から、聖金曜日の典礼のBGMを依頼されました。
その依頼内容とは、司祭が新約聖書からキリストの臨終の7つの言葉を一つ一つ読み上げて瞑想を促すときに使用するため、ほぼ全編が緩徐楽章になるように作って欲しいという内容でした。
交響曲などでは、緩急をつけた音楽で聴き手を飽きさせない工夫が施されていますが、そうした工夫を封印された上、延々と緩慢な音楽を書き続けなければいけないというということで、ハイドンもこのような依頼を受けたことがなく、かなり躊躇したようです。
曲は、威厳あふれる序奏と7つの緩慢なソナタ、そして最後に「地震」と名づけられたプレストの音楽を付け加えています。
ハイドンは、この曲を苦心して作り上げ、カディスのサンタ・クエーバ教会の礼拝に使ってもらいました。
結果として、この曲は大好評を博し、ウィーンでも再演されてハイドンのお気に入りの作品となりました。
気をよくしたハイドンは、弦楽四重奏曲に書き直したり、オラトリオにするためにゴットフリート・フォン・スヴィーテン伯爵に頼み込んで歌詞を書いてもらったり、ピアノ用の編曲を監修したりと、いろんなバージョンを作ってこの曲を広めています。
元々はオーケストラ曲として書かれた作品なので、本CDでは、そのオリジナルの音楽を収録しています。

演奏は、リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti, 1941-)指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団です。
大体一時間くらいのまったりした音楽で、確かにBGMには最適ですが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音色がしばしば艶めかしく響きます。

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