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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Tomaso Albinoni (arr. Remo Giazotto & Alexandre Lagoya): Adagio in G minor
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya(2nd Gt)
(Rec. June 1965)
◈Domenico Scarlatti (arr. Alexandre Lagoya): Sonata in E major, K.380
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. June 1962)
◈Domenico Scarlatti (arr. Alexandre Lagoya): Sonata in D minor, K.173
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. June 1965)
◈Antonio Soler (arr. Alexandre Lagoya): Sonata in D major
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. June 1962)
◈Antonio Soler (arr. Alexandre Lagoya): Sonata in D minor, K.380
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. May 1965)
◈Antonio Vivaldi (arr. Alexandre Lagoya): Concerto for Mandoline and Strings and Basso continuo in C major, RV425
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
Ensemble de chambre Pro Arte de Munich / Kurt Redel
(Rec. June 1963)
◈Fernando Sor: Fantasy in E major, op.34 "L'encouragement"
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. May 1963)
◈Claude Debussy (arr. Alexandre Lagoya): Clair de lune from Suite Bergamasque
◈Isaac Albéniz (arr. Alexandre Lagoya): Danza
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. June 1962)
◈Isaac Albéniz (arr. Alexandre Lagoya): Tango
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. May 1963)
◈Enrique Granados (arr. Alexandre Lagoya): Danza española, op.37-2 "Oriental"
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. June 1962)
◈Enrique Granados (arr. Alexandre Lagoya): Intermezzo from Goyescas
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. May 1963)
◈Manuel de Falla (arr. Alexandre Lagoya): Danse rituelle du feu from L'amour sorcier
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. February 1966)
◈Manuel de Falla (arr. Alexandre Lagoya): Danza espanole, from La vie bréve
Ida Presti (1st Gt)
Alexandre Lagoya (2nd Gt)
(Rec. Unknown)



フランス人ギタリストのイダ・プレスティ(Ida Presti, 1924-1967)と、エジプト出身のギタリストであるアレクサンドル・ラゴヤ(Alexandre Lagoya, 1929-1999)によるギター・デュオ演奏集です。二人は1955年に結婚してから、プレスティが肺癌で急逝するまで「プレスティ&ラゴヤ」として活動していました。
特に、プレスティは20世紀における指折りの名手として少女時代から注目されていた人で、どんな超絶技巧でもぺろりと平らげてしまう超絶技巧の持ち主でした。
ギターは撥弦楽器なので、音の立ち上がりを合わせ損ねると、アンアンブルがたちまちボロボロになってしまうというリスクを背負っていますが、このプレスティ&ラゴヤの演奏を聴いていると、そうしたリスクが最初から存在しないような気にさせられます。

本CDでは、バロック時代から19世紀末あたりまでの鍵盤音楽を中心に、ラゴヤがギター2台用に編曲して演奏しています。
バロック時代の作曲家として、トマゾ・アルビノーニ(Tomaso Albinoni, 1671-1750)、アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Vivaldi, 1678-1741)、ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685-1757)の諸作品が収録され、古典派の時代の作曲家として、アントニオ・ソレル(Antonio Soler, 1729-1783)やフェルディナンド・ソル(Fernando Sor, 1778-1839)の作品が取り上げられています。もっとも、スペインのソレルの作品は、むしろD.スカルラッティの作風に近く、バロック時代の作曲家と見なしてもいいかもしれません。
19世紀の作曲家としては、イサーク・アルベニス(Isaac Albéniz, 1860-1909)、クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918)、エンリケ・グラナドス(Enrique Granados, 1867-1916)、マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla, 1876-1946)の作品が取り上げられています。

アルビノーニのアダージョについては、音楽学者のレモ・ジャゾット(Remo Giazotto, 1910-1998)がとある本で見つけたアルビノーニ作とされるバス主題を発展させて作ったと言われていますが、ジャゾットが、そのバス主題の出典を明らかにしなかったため、近年ではジャゾットの完全なる創作ではないかといわれています。なにはともあれ、ジャゾットの編曲とされるこの曲を、ラゴヤは2台ギター用にに編曲しています。
伝トマゾ・アルビノーニ(Tomaso Albinoni, 1671-1750)のアダージョの編曲は、さすがに弦楽合奏ほどの強烈な求心力はなくなっていますが、プレスティの濃厚な節回しは、聴けば聴くほどに味わいの増す、遅効性の魅力があります。
ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685-1757)のソナタ2曲は、プレスティのメロディ・パートの動きにラゴヤが絶妙の間合いで合いの手をいれ、生き生きとした演奏を実現しています。アントニオ・ソレル(Antonio Soler, 1729-1783)のソナタでは、さらに輝かしい音色でノリのいい演奏を楽しませてくれます。
フェルディナンド・ソル(Fernando Sor, 1778-1839)の《慰め》と題された二重奏曲では、溌剌としたプレスティのキャラクターと堅実なラゴヤのサポートが、阿吽の呼吸で対話を形成しています。
クロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918)のベルガマスク組曲からの〈月の光〉は、聴き手の呼吸に合わせた間合いが心地よく、ギターの素朴な音色が、ピアノとはまた違った独特の風情を醸し出しています。
アルベニスやグラナドス、ファリャといったスペイン19世紀~20世紀の作曲家の作品は、それぞれの舞曲の性格を踏まえながら、遊戯に興じているような闊達さで演奏しています、ファリャの火祭りの踊りなど、確かにピアノ演奏よりは迫力の点で、ギターの楽器特性上ピアノを上回ることはありませんが、プレスティ&ラゴヤが持てる技術の限りを尽くして様々な表情をつけ、飽きさせない音楽を奏でています。
クルト・レーデル(Kurt Redel, 1918-)指揮するミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団を伴奏にしたヴィヴァルディの協奏曲は、元々一台のマンドリンと弦楽合奏による協奏曲でしたが、マンドリンのパートにラゴヤが手を加え、二台のギターで演奏しています。
レーデル指揮するミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団の演奏は、ややネットリした感じですが、プレスティ&ラゴヤの溌剌とした演奏とは意外と噛み合っているようです。

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