1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Johann Sebastian Bach: St.Matthew Passion BWV244
Elise Suddaby (S)
Kathleen Ferrier (A)
Eric Greene (T)
Henry Cummings (Bs)
William Parsons (Bs)
Gordon Clinton (Bs)
The Bach Choir
The Jacques Orchestra / Reginald Jacques
Kathleen Ferrier (A)
Eric Greene (T)
Henry Cummings (Bs)
William Parsons (Bs)
Gordon Clinton (Bs)
The Bach Choir
The Jacques Orchestra / Reginald Jacques
(Rec. 1947-1948, Kingsway Hall)
「聖マシューのパッション」と読めますが、ドイツ語では"Matthäuspassion"と表記し、日本では、「マタイ受難曲」と呼ばれます。
受難曲というのは、キリストの受難を描いた宗教音楽です。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)が生きていた頃は、もはやオラトリオみたいな規模の音楽になっていました。新約聖書のマタイ伝からキリスト受難の部分を音楽化するマタイ受難曲は、今日ではバッハの作品が最高峰だと位置づけられ、よく演奏されています。
ここに収められている演奏は、レジナルド・ジェイクス(Reginald Jacques, 1894-1969)指揮するジェイクス管弦楽団とバッハ合唱団による演奏です。
バッハ合唱団とジェイクス管弦楽団と書くと、そのネーミングから、なんだかいい加減な合唱団とオーケストラだと思われるかもしれませんが、ロンドンを本拠に置くバッハ合唱団は、1875年に創立されたイギリスで由緒ある合唱団で、1931年からジェイクスが指導に当たっていました。また、ジェイクスは1936年に自前のオーケストラを作り、イギリスにおけるバッハ演奏の大家としての名声を確立していました。その自前のオーケストラがジェイクス管弦楽団なのです。
この録音は、独唱陣も充実しています。
ソプラノにエルシー・サダビー(Elsie Suddaby, 1893-1980)、アルトにキャスリーン・フェリアー(Kathleen Ferrier, 1912-1953)、テノールにエリック・グリーン(Eric Greene, 1903-1966)、キリスト役のバスにヘンリー・カミングス(Henry Cummings, 1906-1989)、バスのアリア部分をウィリアム・パーソンズ(William Parsons)、ユダ&ペテロ役のバスをゴードン・クリントン(Gordon Clinton, 1912-)が歌っています。(ただし、本CDではパーソンズとクリントンのクレジットはなし。)
本録音は、1947年にハイライト版として録音が行われ、翌年に録音されなかった部分が録音されることで全曲版としての体裁を保つことになりました。しかし、数曲のレチタティーヴォやキリストの体を降架する場面のバスのアリアが省略されています。
原典どおりの演奏をよしとする人には、英語歌唱であることや、数曲カットが行われていることが気に食わないかもしれませんが、演奏陣はなかなか健闘しています。なにより第二次世界大戦直後のイギリスでこのような録音(年代と照らしても、かなり高音質)が行われていたことが驚きです。
キリストを捕縛する際の二重唱に続く合唱のフーガなどでは、さすがに合唱団がかなり浮き足立っていますが、フェリアー等のたっぷりとした歌声を聴くだけで満足する人もいるのではないでしょうか。
受難曲というのは、キリストの受難を描いた宗教音楽です。ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)が生きていた頃は、もはやオラトリオみたいな規模の音楽になっていました。新約聖書のマタイ伝からキリスト受難の部分を音楽化するマタイ受難曲は、今日ではバッハの作品が最高峰だと位置づけられ、よく演奏されています。
ここに収められている演奏は、レジナルド・ジェイクス(Reginald Jacques, 1894-1969)指揮するジェイクス管弦楽団とバッハ合唱団による演奏です。
バッハ合唱団とジェイクス管弦楽団と書くと、そのネーミングから、なんだかいい加減な合唱団とオーケストラだと思われるかもしれませんが、ロンドンを本拠に置くバッハ合唱団は、1875年に創立されたイギリスで由緒ある合唱団で、1931年からジェイクスが指導に当たっていました。また、ジェイクスは1936年に自前のオーケストラを作り、イギリスにおけるバッハ演奏の大家としての名声を確立していました。その自前のオーケストラがジェイクス管弦楽団なのです。
この録音は、独唱陣も充実しています。
ソプラノにエルシー・サダビー(Elsie Suddaby, 1893-1980)、アルトにキャスリーン・フェリアー(Kathleen Ferrier, 1912-1953)、テノールにエリック・グリーン(Eric Greene, 1903-1966)、キリスト役のバスにヘンリー・カミングス(Henry Cummings, 1906-1989)、バスのアリア部分をウィリアム・パーソンズ(William Parsons)、ユダ&ペテロ役のバスをゴードン・クリントン(Gordon Clinton, 1912-)が歌っています。(ただし、本CDではパーソンズとクリントンのクレジットはなし。)
本録音は、1947年にハイライト版として録音が行われ、翌年に録音されなかった部分が録音されることで全曲版としての体裁を保つことになりました。しかし、数曲のレチタティーヴォやキリストの体を降架する場面のバスのアリアが省略されています。
原典どおりの演奏をよしとする人には、英語歌唱であることや、数曲カットが行われていることが気に食わないかもしれませんが、演奏陣はなかなか健闘しています。なにより第二次世界大戦直後のイギリスでこのような録音(年代と照らしても、かなり高音質)が行われていたことが驚きです。
キリストを捕縛する際の二重唱に続く合唱のフーガなどでは、さすがに合唱団がかなり浮き足立っていますが、フェリアー等のたっぷりとした歌声を聴くだけで満足する人もいるのではないでしょうか。
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