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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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◈Hector Berlioz: Symphonie fantasique, op.14a
Orchestre de l'Association des Concerts Colonne / Pierre Dervaux
(Rec. 14 January 1962) Live Recording without Applause



エクトル・ベルリオーズ(Hector Berlioz, 1803-1869)はフランスの作曲家です。
妄想を具現化するような表現を得意としたベルリオーズは、ベートーヴェンを凌ぐほどのスケールの曲を書き、当時の人々の度肝を抜きました。
また自分の妄想を具現化するためのオーケストラ書法にも通暁し、近代におけるオーケストレーションの親のような存在でもあります。

ベルリオーズが26歳のときに書いた幻想交響曲は、彼の代表作です。
フランス音楽界の権威であるローマ大賞に応募して落選したベルリオーズは、当時パリにやってきていたイギリス劇団の女優ハリエット・スミッソンに恋焦がれていました。
結局スミッソンには相手にされませんでしたが、それでも彼女の気を引くためにどでかい曲を書くことを決意します。
しかし、書いているうちに、スミッソンのことが憎くなり、この曲の中で彼女を殺して魔女にしてしまいました。
この狂おしいまでの情念を封じ込めた作品は、1830年に初演されますが、演奏が難しかったため、不評に終わりました。
しかし、その着想はシューマンやリストに高く評価され、作曲家としての地歩を固めることになりました。
調子付いたベルリオーズは、さらにモノドラマ《レリオ》を書き上げ、幻想交響曲の片割れの曲と位置づけましたが、それはまた別の話。

このCDで演奏しているのは、ピエール・デルヴォー(Pierre Dervaux, 1917-1992)指揮するコロンヌ管弦楽団です。
エドゥアール・コロンヌが1873年に開始したコロンヌ演奏会を端緒とするコロンヌ管弦楽団は、ラムルー管弦楽団やパドルー管弦楽団と覇を競った、由緒あるオーケストラです。
デルヴォーにとっては、かつて父親が勤務していたオーケストラということもあり、格別の愛着があるオーケストラのようです。
その演奏は、高いとはいえませんが、パートごとに独特の味わいがあり、その味わいをうまくブレンドすることによって、稀有な名演奏を生み出すことが出来ます。
デルヴォーの指揮下では、そうした絶妙なブレンドがなされ、幻想交響曲の派手な音楽を、華麗な彩りで聴かせることに成功しています。

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