1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Piano Concerto No.25 in C major, K503
André Tchaikowsky(Pf)
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner
(Rec. 15 Feburuary 1958, Orchestra Hall, Chicago)
◈Wolfgang Amadeus Mozart: Don Giovanni, K527 - OvertureChicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner
(Rec. 14 March 1959, Orchestra Hall, Chicago)
◈Johann Sebastian Bach: Piano Concerto No.5 in F minor, BWV1056André Tchaikowsky(Pf)
Chicago Symphony Orchestra / Fritz Reiner
(Rec. 15 Feburuary 1958, Orchestra Hall, Chicago)
アンドレ・チャイコフスキー(André Tchaikowsky, 1935-1982)は、チャイコフスキー姓を名乗っていますが、かの有名なロシア人作曲家のピョートル・イリイチ・チャイコフスキーとは血縁関係はありません。ポーランド生まれのイギリスのピアニストです。
パリに渡ってラザール・レヴィに師事した彼は、バッハやモーツァルトを得意としていたようです。
本録音は、そんなチャイコフスキーのデビュー2枚目の録音で、フリッツ・ライナー(Fritz Reiner, 1888-1963)指揮するシカゴ交響楽団を伴奏に据えています。
演目はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)のピアノ協奏曲第25番と、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)のピアノ協奏曲第5番と、技術的な華麗さよりは確実さを前面に打ち出した選曲になっています。また、この2曲の間には、モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》の序曲がライナー&シカゴ交響楽団の演奏で収録されています。
ライナーの演奏の造形の確実さは、《ドン・ジョヴァンニ》の序曲でしっかり聴かせてくれていますが、伴奏でも全く隙のない演奏でチャイコフスキーをバックアップしています。
モーツァルトのピアノ協奏曲第25番は、モーツァルトにしてはシンフォニックな造形にこだわった作品で、喜遊的な雰囲気をなるべく排除し、明暗のコントラストで音楽を聴かせようという作品です。幼少期に家族を戦争でなくし、孤児同然となった経験のあるチャイコフスキーのピアノは、その暗の部分にフィットし良く反応し、ベートーヴェンのようなドラマをこの曲から引き出しています。
バッハのピアノ協奏曲は、本来モーツァルトの協奏曲録音とカップリングの予定で録音されましたが、今回のCDでもカップリングされた《ドン・ジョヴァンニ》の録音に差し替えられ、長いことお蔵入りになっていた録音とのこと。
音質の経年劣化もモーツァルト作品ほどではなく、より豊かな音でチャイコフスキーの芸風を堪能できます。
一音一音熟慮しながら音を鳴らしていくチャイコフスキーの演奏からは、物思いに耽るような感傷的ロマンティシズムを感得することが出来ます。ライナーの伴奏も饒舌にならず、それでいてピッタリとチャイコフスキーについていて、過不足のない演奏に仕上がっています。第二楽章は、メロディ・ラインを慎ましやかに弾き込み、純化された美しさをこの曲から引き出しています。
パリに渡ってラザール・レヴィに師事した彼は、バッハやモーツァルトを得意としていたようです。
本録音は、そんなチャイコフスキーのデビュー2枚目の録音で、フリッツ・ライナー(Fritz Reiner, 1888-1963)指揮するシカゴ交響楽団を伴奏に据えています。
演目はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart, 1756-1791)のピアノ協奏曲第25番と、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach, 1685-1750)のピアノ協奏曲第5番と、技術的な華麗さよりは確実さを前面に打ち出した選曲になっています。また、この2曲の間には、モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》の序曲がライナー&シカゴ交響楽団の演奏で収録されています。
ライナーの演奏の造形の確実さは、《ドン・ジョヴァンニ》の序曲でしっかり聴かせてくれていますが、伴奏でも全く隙のない演奏でチャイコフスキーをバックアップしています。
モーツァルトのピアノ協奏曲第25番は、モーツァルトにしてはシンフォニックな造形にこだわった作品で、喜遊的な雰囲気をなるべく排除し、明暗のコントラストで音楽を聴かせようという作品です。幼少期に家族を戦争でなくし、孤児同然となった経験のあるチャイコフスキーのピアノは、その暗の部分にフィットし良く反応し、ベートーヴェンのようなドラマをこの曲から引き出しています。
バッハのピアノ協奏曲は、本来モーツァルトの協奏曲録音とカップリングの予定で録音されましたが、今回のCDでもカップリングされた《ドン・ジョヴァンニ》の録音に差し替えられ、長いことお蔵入りになっていた録音とのこと。
音質の経年劣化もモーツァルト作品ほどではなく、より豊かな音でチャイコフスキーの芸風を堪能できます。
一音一音熟慮しながら音を鳴らしていくチャイコフスキーの演奏からは、物思いに耽るような感傷的ロマンティシズムを感得することが出来ます。ライナーの伴奏も饒舌にならず、それでいてピッタリとチャイコフスキーについていて、過不足のない演奏に仕上がっています。第二楽章は、メロディ・ラインを慎ましやかに弾き込み、純化された美しさをこの曲から引き出しています。
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