1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
◈Ernest Bloch: Concerto for Violin and Orchestra
◈Béla Bartók: Rhapsody No.1 for Violin and Orchestra
Roman Totenberg (Vn)
Vienna State Opera Orchestra / Vladimir Golshmann
(Rec. 1961, Baumgartner Hall, Vienna)
◈Ernest Bloch: Trois Poèmes juifs Hartford Symphony Orchestra / Fritz Mahler
(Rec. 1961, Bushnell Memorial Auditorium, Hartford)
スイスの作曲家であるエルネスト・ブロッホ(Ernest Bloch,1880-1959)のヴァイオリン協奏曲と《3つのユダヤの詩》と、ハンガリーの作曲家であるベーラ・バルトーク(Béla Bartók, 1881-1948)のラプソディー第1番を収録したCDです。
ブロッホはユダヤ系の作曲家ということで、ヘブライ狂詩曲《シェロモ》や《アヴォダート・ハコデシー》のような、ユダヤを髣髴とさせる作品を多数残しました。
ブロッホはウジェーヌ・イザイにヴァイオリンの指南を受けたこともあり、ヴァイオリン音楽は得意だったのですが、渡米後の1938年に発表された本作品が、ブロッホ唯一のヴァイオリン協奏曲となりました。
この曲を作るにあたって、ブロッホはアメリカン・インディアンの民謡を採譜して曲の血肉としたようです。
優美さとは無縁のゴツゴツとした耳触りのこの曲は、献呈を受けたヨーゼフ・シゲティが愛奏しました。
ここでは、ポーランド出身のアメリカの奏者であるローマン・トーテンベルク(Roman Totenberg, 1911-)が引き締まった音色で共感豊かに演奏しています。
ヴラディミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann, 1893-1972)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団の伴奏も、スケールの大きな演奏でトーテンベルクをうまく支えています。
バルトークのラプソディでは、ゴルシュマンの伴奏がやや豪華すぎる気もしますが、トーテンベルクの食いつきのいい音色が、曲の肥満化を巧みに避けてくれています。
ブロッホの《3つのヘブライの詩》は、かの作曲家グスタフ・マーラーの甥であるフリッツ・マーラー(Fritz Mahler, 1901-1973)指揮するハートフォード交響楽団の演奏。ユダヤ風の雰囲気をことさら強調することなく、むしろ淡々と演奏しています。その結果、「ユダヤ風」という言葉で片付けられていた作品の叙情的な側面が立ち現れてきて、ブロッホという作曲家の個性の別な側面に光を当てることが出来ているように思います。
ブロッホはユダヤ系の作曲家ということで、ヘブライ狂詩曲《シェロモ》や《アヴォダート・ハコデシー》のような、ユダヤを髣髴とさせる作品を多数残しました。
ブロッホはウジェーヌ・イザイにヴァイオリンの指南を受けたこともあり、ヴァイオリン音楽は得意だったのですが、渡米後の1938年に発表された本作品が、ブロッホ唯一のヴァイオリン協奏曲となりました。
この曲を作るにあたって、ブロッホはアメリカン・インディアンの民謡を採譜して曲の血肉としたようです。
優美さとは無縁のゴツゴツとした耳触りのこの曲は、献呈を受けたヨーゼフ・シゲティが愛奏しました。
ここでは、ポーランド出身のアメリカの奏者であるローマン・トーテンベルク(Roman Totenberg, 1911-)が引き締まった音色で共感豊かに演奏しています。
ヴラディミール・ゴルシュマン(Vladimir Golschmann, 1893-1972)指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団の伴奏も、スケールの大きな演奏でトーテンベルクをうまく支えています。
バルトークのラプソディでは、ゴルシュマンの伴奏がやや豪華すぎる気もしますが、トーテンベルクの食いつきのいい音色が、曲の肥満化を巧みに避けてくれています。
ブロッホの《3つのヘブライの詩》は、かの作曲家グスタフ・マーラーの甥であるフリッツ・マーラー(Fritz Mahler, 1901-1973)指揮するハートフォード交響楽団の演奏。ユダヤ風の雰囲気をことさら強調することなく、むしろ淡々と演奏しています。その結果、「ユダヤ風」という言葉で片付けられていた作品の叙情的な側面が立ち現れてきて、ブロッホという作曲家の個性の別な側面に光を当てることが出来ているように思います。
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