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1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
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CD1:
◈Bartolomeo Campagnoli: Introduzione e Fugue, op.10-5
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-3
◈Bartolomeo Campagnoli: Introduzione e Fugue, op.10-4
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-1
◈Bartolomeo Campagnoli: Introduzione e Fugue, op.10-6
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-4
Davide Amodio (Vn)
(Rec. September 2000, Chiesa de S. Samuele, Venezia)

CD2:
◈Bartolomeo Campagnoli: Introduzione e Fugue, op.10-3
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-2
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-5
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-7
◈Bartolomeo Campagnoli: Prelude e Fugue, op.10-2
◈Bartolomeo Campagnoli: Divertimento, op.18-6
◈Bartolomeo Campagnoli: Introduzione e Fugue, op.10-1
Davide Amodio (Vn)
(Rec. September 2000, Chiesa de S. Samuele, Venezia)



イタリア人作曲家のバルトロメオ・カンパニョーリ(Bartolomeo Campagnoli, 1751-1827)は、生前アントニオ・ロッリやピエトロ・ナルディーニといった18世紀前半のヴァイオリン音楽の名匠たちの薫陶を受けた人です。ヴァイオリニストとして高い名声を保ち、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のコンサート・マスターを務めたり、スウェーデンの芸術院の会員に名を連ねたりと、イタリアに留まらない活躍をしました。今日では、ヴィオラのために作った41曲のカプリース集が、ヴィオリストの教材として使われ、その業界内でカンパニョーリの名前は刻み込まれています。

本CDに収録されているのは、無伴奏ヴァイオリンのための序奏つきフーガ集(op.10)と、同じく無伴奏ヴァイオリンのためのディヴェルティメント集(op.18)です。必ずしも出版譜の曲順に並べられておらず、フーガとディヴェルティメントが適宜入れ子になっていますが、2枚組のCDを全部聴けば、それぞれの曲集を全部聴いたことになります。フーガ集は、かのヨハン・ゼバスティアン・バッハの無伴奏ヴァイオリン作品を彷彿とさせますが、バッハほど多声的に厳密な作風ではありません。ただし、重音奏法を駆使するため、この奏法が苦手な人には大変苦労させられる音楽です。ディヴェルティメントは、それこそソナタに近い発想で作られていますが、後輩格のニコロ・パガニーニのカプリース集を思い起こさせるものがあります。ただ、パガニーニのそれと比べれば、あまりアクロバティックな音楽にはなっていません。ヴァイオリン教師としても高名だったカンパニョーリにしてみれば、レッスン用の教材曲のつもりで作った作品かもしれません。

本CDで演奏するダヴィデ・アモディオ(Davide Amodio)は、イタリアはナポリ出身のヴァイオリニストで、1992年からヴェネツィアを拠点に演奏活動をしている人とのこと。イタリア合奏団のアルフォンソ・ゲディン、ジェノヴァ音楽院のコラード・ロマーノやキジアーナ音楽院のフランコ・グッリといった名教師たちに学んだあと、ヤープ・シュレーダーとロマーノ門下のキアーラ・バンキーニからバロック・ヴァイオリンの演奏法を学んでから、古楽器の演奏家として活動しているそうです。
カンパニョーリが活躍していた頃に作られたヴァイオリンや弓を用い、弦もガット弦を使っての演奏ですが、その内容は正直芳しいものではありません。
フーガでは、肝心の重音奏法で一気に音楽の勢いが削がれ、テンポの点からも随分ヨタついた演奏になっています。ディヴェルティメントでは多少盛り返すものの、音程が所々で怪しくなります。カンパニョーリの作品を紹介するという大役はなんとか果たしていますが、より良い演奏が生まれそうな気がします。

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