1928年の日本ハナゲ學会第3分科會において瓢箪屋蓑吉氏が発表した「傳説の白ハナゲと黑ハナゲの脱色化の判別に關する文化論的一考察 ―ルウブル美術館をくまなく回ろうとして挫折したフレデリツク勅使河原氏の手記を中心に―」を再読したり、検証したりするBLOGではないことは確かなことです。ええ!確かなことですとも!
CD1:
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.1 in C major, op.15
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.4 in G major, op.58
杉谷昭子 (Pf)
Berliner Symphoniker / Gerard Oskamp
(Rec. 28-30 September 1993, Siemens Villa, Berlin)
CD2:
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.3 in C minor, op.37
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.5 in E flat major, op.73 "Emperor"
杉谷昭子 (Pf)
Berliner Symphoniker / Gerard Oskamp
(Rec. 17-19 February 1993, Siemens Villa, Berlin)
CD3:
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto No.2 in B flat major, op.19
杉谷昭子 (Pf)
Berliner Symphoniker / Gerard Oskamp
(Rec. 28-30 September 1993, Siemens Villa, Berlin)
◈Ludwig van Beethoven: Piano Concerto in D major, op.61 (Transcription of the Violin Concerto)杉谷昭子 (Pf)
Berliner Symphoniker / Gerard Oskamp
(Rec. 5-6 April 1993, Siemens Villa, Berlin)
杉谷昭子(Shoko Sugitani, 1943-)が50歳の頃に、Verdi Recordというレーベルに録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集です。
オーケストラの伴奏は、オランダ人指揮者のヘラルト・オスカンプ(Gerard Oskamp, 1950-)指揮するベルリン交響楽団(Berliner Symphoniker)が務めています。
このベルリン交響楽団は、このオーケストラは、しばしばクルト・ザンデルリンクやクラウス・ペーター=フロールらが率いたベルリン交響楽団(Berliner Symphonie-Orchester)とは別団体です。
2005年ごろに、ベルリン市から助成金をカットされて倒産状態に陥ったとのことですが、今は再建されてなんとか演奏活動を続けている模様で、2007年は日本や中国を訪問した模様。
第1ヴァイオリンのパートのアインザッツが微妙にばらけたり、ヴィブラートをかけてでしゃばってきたりと、第1番や第2番の協奏曲ではややオーケストラの響きに甘さが見られますが、木管や金管のセクションはカチッとしたアンサンブルを聴かせてくれます。
杉谷のピアノは、モーツァルトやハイドンの影を追いかけているような第1番や第2番の協奏曲では、清潔にメロディを奏でようとしていますが、フィギュレーションの粒が微妙に不ぞろいなところがあります。往年の巨匠の演奏も、しばしば音の粒の不ぞろいなものがありますが、そうした巨匠のような風格はまだ備えていないだけに、今後の芸風の深化が待たれるところでしょう。
第3番や第5番の協奏曲では、オーケストラのアンサンブルの透明度は高くないものの、メリハリをつけた演奏でなかなかの善戦。
ただ、杉谷の演奏は、よくいえばエレガントですが、オーケストラに何かを仕掛けたり、オーケストラに応答したりといった駆け引きは見られず、ピアノのパートを綺麗に仕上げるのが精一杯のようです。
一番出来がいいのは、おそらく第4番の協奏曲の演奏でしょう。
杉谷のエレガントなピアノが曲想とマッチし、夢のように美しい演奏に仕上がっています。ここではオーケストラも、アンサンブルの精度が上がり、ピアノにピッタリとつけています。
このCDセットのウリは、ベートーヴェン自身の編曲によるヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲用編曲が収録されていることですが、杉谷のピアノが慎重すぎて、音楽の流れが重くなってしまっています。
オーケストラの伴奏は、オランダ人指揮者のヘラルト・オスカンプ(Gerard Oskamp, 1950-)指揮するベルリン交響楽団(Berliner Symphoniker)が務めています。
このベルリン交響楽団は、このオーケストラは、しばしばクルト・ザンデルリンクやクラウス・ペーター=フロールらが率いたベルリン交響楽団(Berliner Symphonie-Orchester)とは別団体です。
2005年ごろに、ベルリン市から助成金をカットされて倒産状態に陥ったとのことですが、今は再建されてなんとか演奏活動を続けている模様で、2007年は日本や中国を訪問した模様。
第1ヴァイオリンのパートのアインザッツが微妙にばらけたり、ヴィブラートをかけてでしゃばってきたりと、第1番や第2番の協奏曲ではややオーケストラの響きに甘さが見られますが、木管や金管のセクションはカチッとしたアンサンブルを聴かせてくれます。
杉谷のピアノは、モーツァルトやハイドンの影を追いかけているような第1番や第2番の協奏曲では、清潔にメロディを奏でようとしていますが、フィギュレーションの粒が微妙に不ぞろいなところがあります。往年の巨匠の演奏も、しばしば音の粒の不ぞろいなものがありますが、そうした巨匠のような風格はまだ備えていないだけに、今後の芸風の深化が待たれるところでしょう。
第3番や第5番の協奏曲では、オーケストラのアンサンブルの透明度は高くないものの、メリハリをつけた演奏でなかなかの善戦。
ただ、杉谷の演奏は、よくいえばエレガントですが、オーケストラに何かを仕掛けたり、オーケストラに応答したりといった駆け引きは見られず、ピアノのパートを綺麗に仕上げるのが精一杯のようです。
一番出来がいいのは、おそらく第4番の協奏曲の演奏でしょう。
杉谷のエレガントなピアノが曲想とマッチし、夢のように美しい演奏に仕上がっています。ここではオーケストラも、アンサンブルの精度が上がり、ピアノにピッタリとつけています。
このCDセットのウリは、ベートーヴェン自身の編曲によるヴァイオリン協奏曲のピアノ協奏曲用編曲が収録されていることですが、杉谷のピアノが慎重すぎて、音楽の流れが重くなってしまっています。
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